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  • 2

    安全確認後、右縁石から左に旋回する

    
3ポイントターンは、Broken U-turn 、 K-turn、Y-turn、或いは単純にU-turnと呼称 する。いずれの場合でも試験官の指示があったら、サイドミラー、バックミラーに頼らず必ず目視し、道路の前後から来る車に注意して、まず安全を確認する。シグナルを左に出して、縁石までスムーズに移動する。このステップではいずれの方向からも車の接近がないか常に注意することが重要。ハンドルを左に全部切る。

  • 3

    双方向からの車に注意し、後退する

    今度は縁石から離れて右後方に下がる準備をする。この時も左右の車の流れ、付近を歩行者の通過がないか注意し、安全が確認されたらギアをリバースにシフトして、ハンドルを右に全部切って後退する。この最中も全方位に注意し、後方を目視してバッ クすることが求められる。このステップでギアチェンジをハンドル操作より優先して行うことを忘れないようにする。

    ※車の接近に気がついた時、ギアチェンジを忘れやすいので注意すること。

4

双方向からの車に注意し、左に旋回しながらKeep Rightに入りターンを完了する

ギアをドライブにシフトして、ハンドルを左に全部切る。この時に一番注意することは、 進むべき左方向から来る車両に気を取られ、合流する右側からの車両は死角になってしまっているために注意を向けず発進してしまうミスをおかしやすい。更に、進むべき方向にギアチェンジを忘れる致命的なミスが重なることが多い。

※左右または前後から接近中の他の車両や人の接近に気がつかない、発見が遅れるなどのドライバーの注意力不足は、「危険な運転」(Dangerous Action)や交通違反となる他の車両や歩行者に対する優先権の侵害(Fail to Yield Right of Way)、反対車線の侵入(Wrong side of road)の判定を受けて失格になる可能性があるので、十分な注意が必要。

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  • 6

    前の車に1m程接近して停車し、ギアをパーキングに入れて完了する

    車と縁石の間が規定の30cm以内に寄っているか確認して、寄りが足りなければさらに寄せ直す。その際、前後どちらでも微調整がより簡単な方向に車を移動して寄せ直す。ハンドルを戻し(大体右に2回)、タイヤを真っ直ぐにする。最後に直前の車に1mまで接近して停車し、ギアをパーキングにシフトして駐車完了を試験官に告げる。この時に初心者は縁石に平行を保たず左にアングルが反れる傾向があるので注意する。

●3ポイントターン(3 Point Turn)

  • 3ポイントターンは前後3回のターンで車の方向を180度反対側に向ける動きのことをいう。運転技術上、難しいコントロールはないが、双方向の道路を一旦は横切ることになるので、通行中の車両に対する注意が必要。ターンの最中に予期せぬ車の接近があった時にドライバーがどう対処するかも試験官の関心事の一つ。この時の対応の善し悪しがテストの合否を決めると言える。

●3ポイントターンまでのステップ

1

プルオーバー(Pull over)/右側の縁石に沿って停車する

試験官からプルオーバーの指示が出たら、右にシグナル(方向指示器)を出して、目標のスペースを見定め、十分スピードを落として縁石まで60 cm ~1mの範囲に車を寄せる。

ここのポイントは、試験官の指示にすぐ対応できることである。試験官はプルオーバーの指示を出したタイミングの前方2~3秒の距離にあるスペースを指していることが多いので、指示が出てからすぐに反応を起こし、適切なスペースに寄せられよう繰り返し練習する。またここで大事なことは、目標の場所にプルオーバーするまでに3ポイントターンの展開が容易にできる地点を見定めて車を止めることである。直前に他の車両がある、反対側車線に障害になりそうな車があるなど、展開を考えずにプルオーバーすると、失敗する確立が高くなる。

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目標の車を替えて、この動作が10回中8~9回うまく出来るまで練習する。

  • 2

    ギアをリバースに入れ、Half Wayを真直ぐ後退する

    ギアをリバースにシフトし、後方の安全を確認(目視)しながら右車両の長さに応じ、その車両の半分の距離を真直ぐ後退する。

  • 3

    ハンドルを右に1回転切り、縁石までのHalf Wayを後退する

    次にハンドルを右に一回転切り、縁石までゆっくりHalf Wayを後退する。Half Wayを知るポイントは、車のバックドアの取手が縁石のラインに重なって見えるところで、そこで一旦車を止める。

  • 4

    ハンドルを左に1回転切り(ハンドルを元に戻す)縁石まで残りのHalf Wayを後退する

    残りのHalf Wayを今度は逆にハンドルを左に1回転切り(ハンドルを元に戻す)、フロントドアの取っ手が縁石のラインに重なって見えるところで一旦止まる。

  • 5

    ハンドルを左に全部切り、車と縁石が平行になるまで後退する

    ハンドルを左に全部切り、車が縁石に沿って真っ直ぐになるまでゆっくりとバックし、一旦止まる。

    ここでのポイントは、運転席から右手車窓を通して縁石が見えなくなるタイミングをつかみ、一旦車を停止して、右に回したハンドルをホームポジションに戻し、今度は左に、右に切った同じ角度までハンドルを切り、縁石に車が平行になるまで後退すること。

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路上テストで必要な運転技術として、パラレルパーキング(縦列駐車)、3ポイントターンそしてバック/後退の3つがある。ここでは運転の基本的な操作であるブレーキ、アクセル、ギア、そしてハンドルの各コントロールについて、同じ動作を繰り返しながら潜在意識に植え付けられるまで練習する。加えて適切な安全確 認とコミュニケーションについても熟知する。

●パラレルパーキング/縦列駐車(Parallel parking)

  • パラレルパーキングとは、車を縦に並ばせて駐車することをいう。無駄のないハンドル操作で車を後退させ、縁石に沿って車を停止した時、縁石まで1フット(約30cm)の範囲に寄せなければならない。試験官はこの行為の間、接近中の他の車両にドライバーが注意してその流れを妨害していないか、縁石まで規定通り車を寄せたか、ブレーキとアクセルの操作がスムーズで安定していたか、後退中後方の注意/安全確認を十分したか、などを対象に採点していることが多い。このような点に留意してドライバーは技術力や判断力をつけるよう習熟度を上げる。

● パラレルパーキングまでのステップ

  • 1

    ダブルパーク(Double Parking)

    試験官がダブルパークという指示を出した ら、すぐに右へシグナル(方向指示器)を出し、前方にある目標の車に接近して、隣の車との幅が60cm~1m位に寄せる。右にシグナルを出したまま、パーキングのステップに入る。目的の車から大きく離れてセンターラインを越えたり、他の交通の妨げになったりしないように注意する。目標の車を