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こちらは制作による、E-BOOK版Fuji Driving School | Student's Manualの21ページ目の内容です。
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●他のドライバーとのコミュニケーションが必要になる時の具体例

  • Example 1.

    あなたに試験官から3ポイントターンをするよう指示があった。まず既にプルオーバーしたあとで、シグナルを右に出しているが、 いよいよ左に切り返し、車の移動に掛からなければならない。双方向の道路をよく確認したつもりでいたが、右から左の縁石へ 移動を開始したとたん、対面から車が接近して来た。あなたは判断に迷いがあって、結局左側縁石近くまで来てしまった。しかし、 通過を妨げられた車はそこをどけとばかりにホーン(クラクション)を鳴らしてさらに接近して来た。

あなたは今ここで何か行動を起こさないといけないが、対処する方法は二つ。一つはあなたの後方、センターライン側を件の車が通過できるスペースを確保し、ウェービング(手で合図)をして通過させる。もう一つは、あなたがセンターライン後方まで急いで後退してスペースを確保のうえ、ウェービングしてそこを通過させる。ここで必ずウェービングして通過を促すことが、相手車両の優先権を譲る行為になる。これが重要な相手ドライバーに対するコミュニケーションである。

Example 2.

あなたは試験官に直前のコーナーを右折するよう指示された。その時コーナーの右手前で歩行者が一人、あなたの接近に気がついて立ち止まろうとしている。 あなたは後続車の動きが気になりスピードをあまり落とさず曲がってしまったため、歩行者は驚いたように後ずさりした。この行為の結果は言うまでもなく「失格」である。歩行者に対する優先権の侵害、並びに危険な運転をしたとして試験官から厳重な注意を受けることになる。少々困難な状況下だが、この対処方法としては、あなたはポンピングブレーキやハンドシグナルを使って速度を落とす意思があること後続車に伝えたあと、歩行者との距離を詰めずに優先権を譲る合図を送り、歩行者の進行を妨げない行動をとることが大切である。