●潜在的危険性(Potential Hazards)の例
(1)縁石や障害物に不用意に急接近する行為(Pull Overや右のShort Turn)
(2)バックアップして車道に出ようとしている車両
(3)路上のくぼみや小石、その他障害物に対しスピードを落さない、それらを避けようしない行為
(4)路上駐車の車両が多く、且つ狭い道路
(5)車道近くで遊びに夢中になっている子供のグループ
●他のドライバーの行動(Actions of others)
他のドライバーの取る行動や意図を予見する能力を試験官が見定めるが、この予見には基本的な交通ルールの理解が基礎となる。特に道路標識と路面標示、 優先権の理解が重要。ルールの理解は文字上の理解だけでは不十分で、実際の運転経験、体験から理解したものが裏付けとなって他のドライバーを取る行動や 意図を予見することが出来るようになるので、ここでも未知、未体験の道路を出来るだけ多く走ることで予見する能力をつけさせる。
他のドライバーの行動予測の失敗例
(1)道路を直進中、前方の車両が何故かスピードを徐々に落として来た。あなたはそれに対応せず、前方の車が止まったのであなたも止まった。
正しい判断/対応 ⇒ 他の車両の行動に注意して、そのドライバーの意図を予測することが求められている。前方の車両がスピードを落として来た段階でその車両が突然停止しても支障がないようその車両の間隔を詰めずに、必要に応じ車線変更などできるよう準備する。
⑵All Way Stopの交差点で、交差する道路の左側から来る車とあなたは同着したが、迷いがあり、それでも出ようとしたら試験官に突如ブレーキを踏まれてしまった。
正しい判断/対応 ⇒ もともと優先権はあなたにあったのだから迷わず進行する行動が求められた。一旦迷って進行を躊躇したところでまた前に出ようとした行動が他のドライバーに対する危険な行動とみて試験官はブレーキを踏んだ。この場合の対応は左から同着したドライバーに優先権を譲るという行動が正しい。
(3)STOPサインのある道路を左折しようとしたら、右から同じく左折する車が来たが遅いので、あなたは先に行こうとしたところ試験官に止められてしまった。