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  • 3

    ターニング(Turning)

    ターニングでチェックされることは、一連の動きがスピーディであり、かつ安定性を欠かない動きであること。また適切なレーンポジションに車を移動して、正確なターンにつなげて行くこと。ここで正確なターンをしっかり認識し、いいタイミングでターンし、ふらつかないようにする。

  • 4

    スピード(Speed)

    曲がる時には、車が止まってしまいそうな程遅くもなく、車が遠心力で曲がれないような程速すぎることのないよう適切な速度を維持する。

  • 5

    停止(Stopping)

    停止は二つの行動がチェックされる。一つは停止位置であり、二つ目は停止の状態である。停止位置は停止線があればそこで止まり、横断歩道があればその手前のラインで止まる。そのいずれもない場合、STOPサインのポールの位置をバンパーが越えていないことを要求される。停止の状態については2~3秒間完全に停止した状態を意味し、タイヤがローリングしたままSTOP サインを通過すれば、それは交通違反であり、路上テストは失格となる。

    ※止まってはいけない場合があり、止まる には理由がなければいけない。

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  • ターニングは単純に曲がればよいというわけではなく、曲がるまでの過程の中で必要に応じて常に安全を確保する行為が含まれている。

    ※尚、ここでの採点は5つのチェックポイントは同一項目となり、5つ全部にチェックされても、1つだけチェックされても10点の減点となる。

●ターニング5つのチェックポイント

  • 1

    方向指示器(Signaling)

    Vehicle Traffic Law(VTL)上の規定では、ドライバーは交差点から100フィート(約30m)の地点で方向指示器を使い、曲がる方向を示さなければならない。しかし路上テストでは試験官から曲がる方向の指示があったらすぐ出すこと。この場合、曲がる途上で方向指示器が戻ってしまったら出し直さなければならない。

  • 2

    安全確認(Observing)

    安全確認は「安全を確保する」ための行為で、全方位に対する確認を意味し、簡単なようだが、実はドライバーにとって一番難しい。特に死角になるエリアの確認は目視によって「安全」を確保するようにしなければならない。それを怠ればそのまま危険な行動(Dangerous Action)となり、失格になる。

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9

スピード

ニューヨーク州は法定速度は時速30マイル、その他は高速道路で時速55マイルから最高65マイルである。道路標識で速度表示がない道路は、すべて法定速度に従う。また運転速度は道路の条件、環境、視界の変化などに対応して適した速度で走ることが義務づけられている。随時、速度調節に呼応してスピ ードメーターにも注視すること。

また、危険を避けるためには前の車と一定の距離を保ち、悪天候、悪状況の時は通常より距離をおいて走るよう心がける。

10

停車

交差点にSTOPサインがあったり、見通しが悪い場合は横切る前に停車する。見えるところまでゆっくりと前へ進み、安全が確認されたら前に進む。

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●ハンドルの練習と実際

滑らかなハンドルの握り方については、インストラクターの手本を見る。Over handを原則として、両手、両腕が交差した時の滑らかな動き、Over handと送りハンドルの違いと操作性の善し悪しを理解する。練習はエンジンをかけたまま、車を停止状態で行う。

上記の要領で、ハンドルのホームポジションから右に1転半を
一気に回し切る。

同じくハンドルのホームポジションから左に1転半を
一気に回し切る。

ハンドルの左ポジションから右ポジションまで3回転を
一気に回し切る。

ハンドルのホームポジションから右3/4回転を2~3秒で
回し切る。リカバリーについては4~5秒で戻し切る。

ハンドルのホームポジションから左3/4回転を2~3秒で
回し切る。リカバリーについては4~5秒で戻し切る。

※動きが安定するまでは各ステップを数回行うこと

Note: 「ふらつき」

「ふらつき」とは右左折の時や、路肩に寄せたり(Pull over)道路に進入したり (Pull out)する時、曲がり終って縁石やセンターラインに平行な直線運動の切り替えがうまく出来ない動きをいう。

「順手と逆手」とは、ハンドルを外側から握る手使いを順手といい、右手か左手 のどちらかがハンドルを内側から握る手使いを逆手という。逆手は早いハンドル の操作や、一回転以上のハンドル操作に不向き。逆手は路上テストの場合、順手でハンドル操作するよう試験官から注意を受けることが多いので避ける。

※「ハンドルのホームポジション」とは、タイヤが真直ぐの方向になっている場合のハンドルの位置をいう。

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  • 8

    ハンドルの滑らかな回転操作

    ハンドルの滑らかな回転も初心者にとって意外に難しい。ハンドル操作の原則はゆっくりかつ定速度で目的の旋回ポイントまで 回し切ること。

    途中でハンドルが止まってしまったり、旋回速度が一定でないのは、ターン(曲がり)が「ふらつく」原因になる。ハンドルの握りの位置については原則ハンドルの上部分の部分を順手で力まず握るよう理解する。

●真っすぐの運転(速度の認識、視点の取り方と平衡感覚の養成)

真っすぐに走行する技術も練習の初期にしっかりと習得することが肝心である。インストラクターの手本を見て、真っすぐに走っているとハンドルは止まっているというところ、また、ハンドルは順手でややハンドルの上方を力まず握っている点に注目する。自分の車が5~6秒先に到達するはずの地点を見据えるよう に、視点は2ブロックから3ブロック先に置いておくことが重要なポイント。足回り構造上からも車は真直ぐ走るようになっているので、その性質を利用できるようハンドルは力を入れて握らない。

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  • 7

    ギア操作

    ギア操作は初心者を含め、熟練者でもおかしやすいミスの1つである。ギア操作の課題、技術的な難しさはあまりないが、的確なタイミングで正しい位置にギア操作をできるようにさせる。操作上のミスは路上テストでしばしば見られ、失格になることが多いので注意が必要である。ギア操作はパラレルパーキング(縦列駐車)、3ポイントターンの項目で後述する。

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※サイドブレーキは不用意な発進を防ぐためにあり、駐停車、坂道発進、スピーンターンなどの必要に応じて使用する。路上テストではサイドブレーキを使用しなくてもよい。

  • 6

    アクセル

    アクセルはブレーキと並ぶ重要な操作。前述のブレーキの操作より更に微妙なタッチを覚えることが必要で、車の運転技術上一番難しいが、このタッチをつかむことであらゆる車の操作が容易になる。

「つなぎのアクセル/アクセリング」
アクセルペダル(ガスペダル)を踏む時にペダルの「遊び」というものがある。これは、踏み込んでも車の動きに反応のないギャップのことをいう。「遊び」から先のペダルの押し込み具合に応じてエンジンの動力が高まり、車輪に伝わる仕組みになっている。「つなぎのアクセル」とはこの一連の作動を出来るだけ滑らかに且つ穏やかに操作して、急加速にならないように数秒間(2~3秒間)かけてアクセルを踏み込むことをいう。

車の操作に悩む人の多くはこの滑らかなアクセリングが不得意なためで、この『つなぎのアクセル』を体得すると、初心者やペーパードライバーにとって最も強烈な不安と恐怖から解放され、運転技術を飛躍的に伸ばしてくれる。

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  • 4

    安全確認

    考えられる問題や危険がないか、前だけで なく、右、左、後ろを確認する。常にミラーを チェックし、車線変更やバックする時には後ろを見て目視し、安全確認する。

  • 5

    ブレーキ

    ブレーキはドライバーが最初に習得必要な操作である。初心者にとってブレーキの操作は意外に難しく、きつくペダルを踏み込んで車を止めるものと思っている人が多い。

    パニックブレーキは別として、いかに短い距離で、且つスムーズに車両を止めるかが重要である。きちんとしたブレーキの操作を習得すると、運転に対する怖さを余り感じず、今後のあらゆる課題の練習がスムーズになり進歩が速い。

ブレーキの操作の原則は、始めきつく、最後はゆるめ。ブレーキを使い出したら一気にスピードを落とさず、今のスピードの半分、更にその半分というように急速且つ滑らかに減速させる。停止する直前はブレーキを必要以上踏み込まなくても車が勝手に止まるということを体得する。この手順で最後はSTOPラインなど、狙った地点で車を止められるまで練習する。(※きついブレーキは10点減点になる)

このスムーズブレーキングの実際練習では10マイル、20マイル、30マイルとスピ ードを上げて行き、どのスピードでもきついブレーキにならないよう、車が止まる直前にブレーキを踏み込まないで自然に止まることを学ぶ。ブレーキは踏み込んで車を止めるものと誤解しているドライバーが多いが、インストラクターが滑らかでショックのない止まり方を見せるので、そのイメージをしっかりと覚えておくこと。

もうひとつの課題である停車の要領は、停車する直前にペダルの踏み込みを止めるコントロールを習得することである。停車位置までの距離とスピードの相対的なコントロールと認識し、習熟度を上げる。その方法としては時速5マイルくらいの低速から始め、5マイルごとにスピードアップして30マイルを3〜5秒以内で停車できるまで練習する。この場合でも停車寸前にブレーキペダルを踏み込まずに止めることを忘れないこと。