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※サイドブレーキは不用意な発進を防ぐためにあり、駐停車、坂道発進、スピーンターンなどの必要に応じて使用する。路上テストではサイドブレーキを使用しなくてもよい。

  • 6

    アクセル

    アクセルはブレーキと並ぶ重要な操作。前述のブレーキの操作より更に微妙なタッチを覚えることが必要で、車の運転技術上一番難しいが、このタッチをつかむことであらゆる車の操作が容易になる。

「つなぎのアクセル/アクセリング」
アクセルペダル(ガスペダル)を踏む時にペダルの「遊び」というものがある。これは、踏み込んでも車の動きに反応のないギャップのことをいう。「遊び」から先のペダルの押し込み具合に応じてエンジンの動力が高まり、車輪に伝わる仕組みになっている。「つなぎのアクセル」とはこの一連の作動を出来るだけ滑らかに且つ穏やかに操作して、急加速にならないように数秒間(2~3秒間)かけてアクセルを踏み込むことをいう。

車の操作に悩む人の多くはこの滑らかなアクセリングが不得意なためで、この『つなぎのアクセル』を体得すると、初心者やペーパードライバーにとって最も強烈な不安と恐怖から解放され、運転技術を飛躍的に伸ばしてくれる。

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  • 4

    安全確認

    考えられる問題や危険がないか、前だけで なく、右、左、後ろを確認する。常にミラーを チェックし、車線変更やバックする時には後ろを見て目視し、安全確認する。

  • 5

    ブレーキ

    ブレーキはドライバーが最初に習得必要な操作である。初心者にとってブレーキの操作は意外に難しく、きつくペダルを踏み込んで車を止めるものと思っている人が多い。

    パニックブレーキは別として、いかに短い距離で、且つスムーズに車両を止めるかが重要である。きちんとしたブレーキの操作を習得すると、運転に対する怖さを余り感じず、今後のあらゆる課題の練習がスムーズになり進歩が速い。

ブレーキの操作の原則は、始めきつく、最後はゆるめ。ブレーキを使い出したら一気にスピードを落とさず、今のスピードの半分、更にその半分というように急速且つ滑らかに減速させる。停止する直前はブレーキを必要以上踏み込まなくても車が勝手に止まるということを体得する。この手順で最後はSTOPラインなど、狙った地点で車を止められるまで練習する。(※きついブレーキは10点減点になる)

このスムーズブレーキングの実際練習では10マイル、20マイル、30マイルとスピ ードを上げて行き、どのスピードでもきついブレーキにならないよう、車が止まる直前にブレーキを踏み込まないで自然に止まることを学ぶ。ブレーキは踏み込んで車を止めるものと誤解しているドライバーが多いが、インストラクターが滑らかでショックのない止まり方を見せるので、そのイメージをしっかりと覚えておくこと。

もうひとつの課題である停車の要領は、停車する直前にペダルの踏み込みを止めるコントロールを習得することである。停車位置までの距離とスピードの相対的なコントロールと認識し、習熟度を上げる。その方法としては時速5マイルくらいの低速から始め、5マイルごとにスピードアップして30マイルを3〜5秒以内で停車できるまで練習する。この場合でも停車寸前にブレーキペダルを踏み込まずに止めることを忘れないこと。

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4

コンソール計器の見方と知識

コンソール計器については、以下にある計器の中から主に4つの計器である。

  • スピード計(Speed Meter)

    =スピードを示す計器

  • タコメーター(Tachometer)

    =エンジンの1分当たりの回転数を表す計器
    初心者にはアクセルの踏み込み具合をつかむのに便利な計器である。通常、アイドリングで800回転であるから、1000~1200 回転の微妙なコントロールができるようにする(つなぎのアクセリング)。

  • ラジエーターサーモ計(Radiator Thermometer)

    =エンジンのオーバーヒートを防ぐための警告用計器
    エンジンの熱を放出する冷却装置、冷却水が摂氏100度を越えても沸騰しないよう加圧してある。

  • ガソリン残量計(Gas Meter)

    =ガソリンの残量を示す計器
    FullからEmptyまでガロン単位で示している。ガソリンの残量が少なくなると補給するタイミングを教える警告灯がつくようになっている。

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基本的な車両コントロール能力をつける

●基本的な車両コントロール能力 (Basic Vehicle Control)

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サイド、バックミラーの合わせ方と使用方法

  • 運転席にあるバックミラー(Back view mirror)は後部窓の四隅にミラーの4つの角が重なるように合わせるとよい。サイドミラ ー(Side view mirror)はドライバーの目線を変えずに自分の車が少なくとも1/3以上 がミラーに見え、後方の景色が自然に見えるような角度に合わせる。

    ※後方の車が坂を登って来るような、または坂を下って来るように見える時は、ミラーが正しい位置になっていない。

  • 2

    方向指示器とワイパー操作

    方向指示器の操作は、左手をハンドルから離さずに左右とも指(人差し指、又は中指) でレバーを引っ掛けるようにして操作する。なお、スモールライト、ヘッドライトのスイッチオン、オフについても、 ヘッドライトのロービーム、ハイビームの操作もこのレバーで操作できる。 ワイパーの操作については、方向指示器と 反対側にある右のレバーで行う。

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少しの知識さえあれば、迷子にならずにすみ、更に間違った場合でも、大方の自分の位置や進む方向がわかっていれば、それほど慌てる事はない。

先ずは、一番大きな幹線道路(インターステーツハイウェイ)に焦点をしぼる。幹線道路には必ず番号が付加されているが、最後のケタが偶数と奇数に別れている事を念頭におく。

まず奇数であるが、有名な95ハイウェイは、メイン州から始まって、マイアミまでほとんど縦一直線につながる。また、アメリカの中心を走るハイウェイ35はカナダの国境から南の先端まで、これも一直線につながっている。西の端のハイウェイ5も同様である。このように奇数番号のハイウェイは南から北へ、北から南へと、国土を南北に縦断する道路であり、また、西から東へ若い順に番号がつけられているのである。 言葉を変えていけば、インターステーツハイウェイの番号を聞いただけで、アメリカにおける位置が大雑把に判断できるという訳である。

一方の偶数は、南の方から北へ、順に目をうつしてもらえると、最南の10に始まって北の90まで、偶数道路はアメリカを東西に横断している道路であり、南から北へ向かって番号が大きくなっていく。もう一つの伝えるべき点は、2ケタの番号が70など、10で割り切れる場合は西から東まで貫通している事である。94など10で割り切れない偶数は途中で90等の大幹線に併合される事を意味する(2、3の例外を除く)。

  • またワシントンD.C.のように番号が3ケタになっている場合がある。495、295等これは基本的に95ハイウェイであるが、市の周りを取り巻いている環状線であったり、市の傍を通り抜けたりして元の幹線道路につながっていく。

    これは3ケタの数字の頭が偶数の場合である。次に3ケタの数字の頭に395、180等奇数がついた場合、元の幹線道路ナンバーに奇数が付加された物は市の真ん中に真っすぐ入り、そこが終点となり、元の幹線道路には直接つながらない。

    従って95を真っ直ぐ北上するためには495か、295をとるべきであり、もし間違って395に入ったら、どこかで引き返した方がシティの中に入り込んでうろうろするより早道である。たったこれだけの知識だけも、287と聞いただけで、他の縦断道路から、87スルウェイにつながるバイパスだということが分かる。

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●手信号 (Hand Signals)

  • 左折

    (LEFT)

  • 右折

    (right)

  • 停止

    (stop)

●USAの地図の見方(道をまちがえない一つの知識)

道に迷って自分の位置がわからない時、人はパニックに陥りやすい。パニックは事故の最大の原因であり、パニックに陥らないためにも、前もって道を間違えない知識を身につけておくことが大切である。

まず第一に、自分の行き先を地図ではっきり確認して出発する事が大事である。 アメリカのハイウェイ(高速道路)は非常に論理的であり、地図さえ見れば目的の場所に必ず行けるようになっている。また、ハイウェイの番号には意味があり、

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●他のドライバーとのコミュニケーションが必要になる時の具体例

  • Example 1.

    あなたに試験官から3ポイントターンをするよう指示があった。まず既にプルオーバーしたあとで、シグナルを右に出しているが、 いよいよ左に切り返し、車の移動に掛からなければならない。双方向の道路をよく確認したつもりでいたが、右から左の縁石へ 移動を開始したとたん、対面から車が接近して来た。あなたは判断に迷いがあって、結局左側縁石近くまで来てしまった。しかし、 通過を妨げられた車はそこをどけとばかりにホーン(クラクション)を鳴らしてさらに接近して来た。

あなたは今ここで何か行動を起こさないといけないが、対処する方法は二つ。一つはあなたの後方、センターライン側を件の車が通過できるスペースを確保し、ウェービング(手で合図)をして通過させる。もう一つは、あなたがセンターライン後方まで急いで後退してスペースを確保のうえ、ウェービングしてそこを通過させる。ここで必ずウェービングして通過を促すことが、相手車両の優先権を譲る行為になる。これが重要な相手ドライバーに対するコミュニケーションである。

Example 2.

あなたは試験官に直前のコーナーを右折するよう指示された。その時コーナーの右手前で歩行者が一人、あなたの接近に気がついて立ち止まろうとしている。 あなたは後続車の動きが気になりスピードをあまり落とさず曲がってしまったため、歩行者は驚いたように後ずさりした。この行為の結果は言うまでもなく「失格」である。歩行者に対する優先権の侵害、並びに危険な運転をしたとして試験官から厳重な注意を受けることになる。少々困難な状況下だが、この対処方法としては、あなたはポンピングブレーキやハンドシグナルを使って速度を落とす意思があること後続車に伝えたあと、歩行者との距離を詰めずに優先権を譲る合図を送り、歩行者の進行を妨げない行動をとることが大切である。

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合流のタイミング

  • もうひとつ、優先権にかかわる要素は同着というタイミングである。対面道路と交差する道路の流れのなかで1台の車両と同着した場合、交差する道路の右側にある車両が優先。もしあなたから見て同着の車が左側にいる場合、優先権はあなたにある。 複数の車両と同着した場合、あなたから見て常に一番右に位置する車両が第1優先、 その次が第2優先となる。そしてあなたが 一番左に位置する車両であればあなたは優先の順位が一番最後となる。

    最後に、対面交通同士で同着という場合、 先述の大原則である直進が第1優先、右折が第2優先、そして左折が第3優先という規則を遵守する。なお、左折待ちが必要なタイミングでは、あなたは必ず交差点中央付近に進み、ストレートポジション(前輪のタイヤと車両の傾き両方)にして待機することを忘れないようにすること。

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    優先権を制御する信号、道路標識

次にSTOPサインが全部の道路(All Way Stop)にある場合は、基本的に十字路 の交差点と同様である。逆に全部の道路にSTOPサインがない場合、優先権は先入車にあり、どの車両も他のドライバーに注意して通行する。また、一つだけ STOPサインがない道路がある、即ちその道路を除いた他の道路にはSTOPサインがある場合、そのひとつの道路が常に優先道路であり、他の道路から来た車両はAll Way Stopのルールに従うことになるので特に注意する。

●他のドライバーとのコミュニケーション

優先権において、他のドライバーとコミュニケーションをとる場合がある。 コミュニケーションが必要になる典型的な例として、パラレルパーキング(縦列駐車)や3ポイントターン、また、横断歩道付近での歩行者や火急な対応が必要な場合が挙げられる。それ以外に救急車両やスクールバスのドライバーとのコミュニケーションが必要な場合もあるが、いずれもまず優先権を判断基準に安全な対応が求められる。

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(All Way Stop): 十字路全方向にSTOPサインがあれば、そこで停止した順番がそのまま優先順位になる。もしあなたが一番にSTOPサインで停止したのであれば、あなたに優先権がある。

  • 五叉路(ごさろ)

    五叉路の道路では、信号機の有る無しと、STOPサインの有る無しの場合を分け て判断する。ここで大事なことは道路が何本交わっていようと優先道路は常にひとつしかないという認識。信号機が青になったタイミングの道路が言うまでもなく優先道路で、時間差をおいて優先道路が交代する。

  • ロータリー

    ロータリー(Rotary/Traffic Circle, Round- about)での優先権は、既にロータリーに入っている車両にある。これからロータリーに入ろうとするドライバーは道路標識に注意して、STOPサインがある場合は一旦停止して、安全を確認の上、ロータリーに入る。YIELDサインの場合、ロータリーに他の車両がなく安全に侵入することが出来れば停止する必要はない。そうでない場合は、 ロータリー進行中のドライバーに優先権を譲る。その時必要であれば停止して、安全が確保できる状態になったら進む。