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  • 6

    前の車に1m程接近して停車し、ギアをパーキングに入れて完了する

    車と縁石の間が規定の30cm以内に寄っているか確認して、寄りが足りなければさらに寄せ直す。その際、前後どちらでも微調整がより簡単な方向に車を移動して寄せ直す。ハンドルを戻し(大体右に2回)、タイヤを真っ直ぐにする。最後に直前の車に1mまで接近して停車し、ギアをパーキングにシフトして駐車完了を試験官に告げる。この時に初心者は縁石に平行を保たず左にアングルが反れる傾向があるので注意する。

●3ポイントターン(3 Point Turn)

  • 3ポイントターンは前後3回のターンで車の方向を180度反対側に向ける動きのことをいう。運転技術上、難しいコントロールはないが、双方向の道路を一旦は横切ることになるので、通行中の車両に対する注意が必要。ターンの最中に予期せぬ車の接近があった時にドライバーがどう対処するかも試験官の関心事の一つ。この時の対応の善し悪しがテストの合否を決めると言える。

●3ポイントターンまでのステップ

1

プルオーバー(Pull over)/右側の縁石に沿って停車する

試験官からプルオーバーの指示が出たら、右にシグナル(方向指示器)を出して、目標のスペースを見定め、十分スピードを落として縁石まで60 cm ~1mの範囲に車を寄せる。

ここのポイントは、試験官の指示にすぐ対応できることである。試験官はプルオーバーの指示を出したタイミングの前方2~3秒の距離にあるスペースを指していることが多いので、指示が出てからすぐに反応を起こし、適切なスペースに寄せられよう繰り返し練習する。またここで大事なことは、目標の場所にプルオーバーするまでに3ポイントターンの展開が容易にできる地点を見定めて車を止めることである。直前に他の車両がある、反対側車線に障害になりそうな車があるなど、展開を考えずにプルオーバーすると、失敗する確立が高くなる。

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目標の車を替えて、この動作が10回中8~9回うまく出来るまで練習する。

  • 2

    ギアをリバースに入れ、Half Wayを真直ぐ後退する

    ギアをリバースにシフトし、後方の安全を確認(目視)しながら右車両の長さに応じ、その車両の半分の距離を真直ぐ後退する。

  • 3

    ハンドルを右に1回転切り、縁石までのHalf Wayを後退する

    次にハンドルを右に一回転切り、縁石までゆっくりHalf Wayを後退する。Half Wayを知るポイントは、車のバックドアの取手が縁石のラインに重なって見えるところで、そこで一旦車を止める。

  • 4

    ハンドルを左に1回転切り(ハンドルを元に戻す)縁石まで残りのHalf Wayを後退する

    残りのHalf Wayを今度は逆にハンドルを左に1回転切り(ハンドルを元に戻す)、フロントドアの取っ手が縁石のラインに重なって見えるところで一旦止まる。

  • 5

    ハンドルを左に全部切り、車と縁石が平行になるまで後退する

    ハンドルを左に全部切り、車が縁石に沿って真っ直ぐになるまでゆっくりとバックし、一旦止まる。

    ここでのポイントは、運転席から右手車窓を通して縁石が見えなくなるタイミングをつかみ、一旦車を停止して、右に回したハンドルをホームポジションに戻し、今度は左に、右に切った同じ角度までハンドルを切り、縁石に車が平行になるまで後退すること。

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路上テストで必要な運転技術として、パラレルパーキング(縦列駐車)、3ポイントターンそしてバック/後退の3つがある。ここでは運転の基本的な操作であるブレーキ、アクセル、ギア、そしてハンドルの各コントロールについて、同じ動作を繰り返しながら潜在意識に植え付けられるまで練習する。加えて適切な安全確 認とコミュニケーションについても熟知する。

●パラレルパーキング/縦列駐車(Parallel parking)

  • パラレルパーキングとは、車を縦に並ばせて駐車することをいう。無駄のないハンドル操作で車を後退させ、縁石に沿って車を停止した時、縁石まで1フット(約30cm)の範囲に寄せなければならない。試験官はこの行為の間、接近中の他の車両にドライバーが注意してその流れを妨害していないか、縁石まで規定通り車を寄せたか、ブレーキとアクセルの操作がスムーズで安定していたか、後退中後方の注意/安全確認を十分したか、などを対象に採点していることが多い。このような点に留意してドライバーは技術力や判断力をつけるよう習熟度を上げる。

● パラレルパーキングまでのステップ

  • 1

    ダブルパーク(Double Parking)

    試験官がダブルパークという指示を出した ら、すぐに右へシグナル(方向指示器)を出し、前方にある目標の車に接近して、隣の車との幅が60cm~1m位に寄せる。右にシグナルを出したまま、パーキングのステップに入る。目的の車から大きく離れてセンターラインを越えたり、他の交通の妨げになったりしないように注意する。目標の車を

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  • 双方向道路から一方通行の左折(Left Turn From Two-Way Road Into One-Way Road)

    センターラインに寄って交差点の真ん中に着く前に左折し、一番左の車線に入る

  • 双方向道路から双方向2車線への左折(Left Turn From Two-Way Road Into Two-Lane)

    センターラインに寄って左折し、一番左の車線(センターラインの右側)に入る。交通に問題がなかったら、右車線に速やかに戻る。

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●ターンのルール

  • 右折
    (Right Turn)

    右折する時は大きく曲がらないように気をつけ、サインがない限り右側の車線に入る。

  • 一方通行から一方通行への左折
    (Left Turn From One-Way Road Into One-Way Road)

    左側の車線、または車道の左に出来るだけ寄る。二車線の道路に左折する時は、左側車線に入る。

  • 一方通行から双方向道路への左折
    (Left Turn From One-Way Road Into Two-Way Road)

    左側車線、または車道の左に寄って左折し、センターラインに一番近い車線(センターラインの右側)に入る。

  • 双方向道路から双方向道路への左折
    (Left Turn From Two-Way Road Into Two-Way Road)

    センターラインに出来るだけ近づき、交差点の左側を使って左折する。左折後、センターラインの右側に留まる。

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Note:人間の意思に係わりなく存在する自然界の力:作用(Natural Laws)


(1)『慣性力と摩擦』:慣性力(Inertia)は二つの面からなり、その一つは外部からの作用が働かない限りそこに止まり続ける現象。もう一つは逆に動く物体はそのまま直線的に動き続ける現象。運転中にコントロールするアクセルやブレーキの作 用に対しては常にこの慣性力が働いている。

摩擦(Friction)は二つの面からなり、片方の面が動く(作用)時に他の面が離れないように働く力(反作用)。摩擦は運動エネルギーを限りなくゼロにする力と言え、そのエネルギーを熱や光に変換することが多い。

(2)遠心力(Centrifugal force)と重力(Gravity): 遠心力は円運動している物体の接線方向に働く力。円運動の外側に働く力をいう。重力は地球の中心に向かって物体に働く力。どちらも運転中の加速または減速に大きな影響を及ぼす。

(3)運動エネルギー(Kinetic energy/Momentum): 運動エネルギー(Kinetic energy)は、運動している物体が持つ、運動を停止させるために必要なエネルギー(仕事)。ニュートン力学的には、等速直線運動をする物体の運動エネルギーは、質 量 m と速さ v の2乗に比例する。

(4)作用と反作用(The law of action and reaction): ある方向の力の存在に対し、その逆向き(反対する)に働く力の存在をいう。森羅万象に働く力。

(5)スリップ(Skid)とハイドロプレーン現象:運動エネルギーが摩擦力を上回った時に働く直線的な力。ハイドロプレーン現象は車が高速(時速40マイル以上)で走ると、雨などの降り始めの10~15分間くらいと既に路面が濡れている場合、 路上に張った水や油の薄いフィルム状の層の上に車輪が浮く現象。いずれもブレーキが利かない危険な状況にある。急ブレーキや急ハンドルは避け、アクセルから足を離した状態で摩擦が戻って来るまで進みたい方向にゆっくりハンドルを操作する。ちなみに、路面がドライで車両のブレーキングシステムが正常な状 況下では『Braking distance in feet = (Speed/10×Speed)/2』であることも覚えておくとよい。

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回転の速度:

旋回方向に2~3秒をかけてハンドルを回し切り、リカバリーは4~ 5秒かける。初めは速度の変化が難しいので、曲がるコ ーナーまでのスピードを時速5マイル、10マイル、15マイルと習熟度に合わせてスピードを上げていく。コーナーを45度以上から凡そ60 度の角度まで来た時がハンドルを戻すタイミングであり、90度のコ ーナーを曲がり切る直前まで時間をかけて戻し、直線に入った時に ハンドルを真直ぐの位置(ホームポジションと呼ぶ)に止める。

リカバリー(Recovery)のコントロール

リカバリーは円運動の終盤から直線運動の切り替えまでのコントロールをいう。一般にリカバリーが難しい理由は、曲がりに入る直前の速度とリカバリーのタイミングという相対的な判断が要求されるからである。曲がりに入る速度が速ければ速いほど、タイミングに猶予が必要であり、ドライバーは早めのリカバリーを心掛ける。ターンが遅い場合は直線に入るぎりぎりまで待ってリカバリーをする。リカバリーに入る角度は直線ラインに対し30度前後を目安とする。リカバリー終盤でハンドルをホームポジションで正確に止めることを忘れないように注意する。

●Under SteeringとOver Steering

車がターンする角度は常に90度とは限らない。左右連続の緩慢な曲がりや鋭い曲がりも想定したターンの練習をする。連続の曲がりではスピードと曲がりの緩急が相対的に影響し合い、自然の力(遠心力と重力/加速度)も加わってコントロールが難しくなる。

尚、Under Steeringはスピードの出し過ぎや遠心力に負け、曲がる方向の反対側に進行してしまうことをいい、Over Steeringは曲がる方向にハンドルを曲げ過ぎることをいう。どちらも「ふらつき」の原因となり、大変危険で、ふらついた時は急激なスピードの変化を避け、曲がりにハンドルをしっかり合わせながら、ステアリングが安定するまで徐々にスピードを落として行く。

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●ターニングの練習

アクセルとブレーキのコンビネーションとそのコントロール

速度の変化を必要とする時に使うアクセルとブレーキの微妙なコントロールを習得する。速度を落としたゆっくりな動きにはブレーキだけで、速度を若干上げる必要のある動きには「つなぎのアクセリング」を使う。また、坂道での発進やパラレルパーキングではこのアクセルとブレーキ両方の操作とそのコントロールが必要となる。

ターンでのスピードコントロール

曲がる時のスピードはあまり速すぎても遅すぎてもいけないので、そのコントロールが難しいが、コーナーの曲がりはスピーディーにという試験官の見方があるので、最終的にはそれに沿った速度として時速10マイルから15マイルを維持して曲がれるまで練習する。

ハンドル操作(Steering Control)

理想的なハンドルの操作は「無理」「むら」がないこと。直線の運転ではハンドルが固定されてブレない、曲がりでは安定した早さでハンドルを回し切るコントロールができるまで練習する。

タイミング、旋回角度とその速さのコントロール(曲がりの3要素)

曲がるとき(ハンドルを切るとき)のタイミングについては各インストラ クターの方式に従い、一例として、自車のフロントラインが交差する道路の縁石に重なって見えた時、ハンドルを回す。フロントラインが見えない目線の低い人はウィンドシールドの下側のライン を代用する。ハンドルの旋回角度は3/4回転(270度)から1回転(360度)の範囲を2~3秒掛けて回し、倍の時間(4~6秒)かけて戻し切る。このコントロールができるまで繰り返し練習する。

旋回のタイミング:

ハンドルを回すタイミングは、フロントラインが交差する道路の縁石即ち、交差する手前縁石のライン)に重なって見えた時とする。ここでは、このタイミングより早く回した場合をショートターン(Short-turn) 、遅く曲げた場合をワイドターン(Wide-turn)と教える。曲がり終わったら、アクセルを踏み、加速する。

ハンドルの回転角度:

右左折とも3/4回転(270度)~1回転(360度)の範囲。初心者は曲げすぎる(1回転以上)傾向があるので注意し、その結果ターンが シャープになり、戻し切ることが更に難しくなるので注意する。